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『栗山の挑戦』~第1回 EGRバルブ脱着洗浄 前編~

  • 2016年6月14日

栗山自動車工業では「お客様」と「地球」を笑顔にする為、
様々な取組みに挑戦しています。
『栗山の挑戦』では、そんな取組みの一部をご紹介していきます。

 

~「壊れない車輛作り」への挑戦~
第1回目はEGRバルブの詰り・固着対策を密着取材!


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栗山自動車工業では、中古トラックというある意味リスクのある車輛を
安心してご利用頂く為に、長年「壊れない車輛作り」に取り組んできました。
毎月、車輛課のリーダーで行うOD会議(※)の中では、
納車後の車輛トラブルの内容について話し合い、どの様な事前対策が
出来得るのか意見を出し合います。
今回はエンジンチェックランプ点灯の原因の中で多くを占める
「EGRバルブの詰り・固着」対策についてご紹介いたします。
(※ODとはオピニオン&デマンド ご意見・ご要望のことを表します)

 

●EGRバルブって何ですか?

まず、EGRシステムについてご説明します。
EGRシステムとは、ディーゼルエンジンの排気ガスの一部を
再度吸気させる為の装置です。
「排気ガス再循環装置」とも呼ばれています。
EGRバルブは、排気ガスを吸気側へ取り込む際に送り込む排気ガスの量を
調節している部品です。
排気ガスを再循環させているので、排気ガス内に含まれる煤が詰まってしまい、
ひどい場合は固く固着してしまいます。

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←EGR弁というところがEGRバルブです

 

 

 

                画像元:日本自動車工業会様

●そもそも、EGRシステムはなぜ必要なんですか?

排気ガス内の窒素酸化物(Nox)の生成を抑える為に必要な装置なんです。
きれいな排気ガスにする為ですね。
排気ガスを再循環させることにより、酸素濃度が下がるので、軽油がゆっくり燃えます。
また、酸素よりも二酸化炭素の方が温まりにくいんです。
高温で窒素が酸化したものが有害な窒素酸化物(Nox)になりますので、
燃焼温度を下げることで窒素酸化物(Nox)の生成を抑えられるという仕組みです。

 

●EGRシステム、地球環境を守るためにとても重要なんですね!
では、EGRバルブの詰り・固着に対する具体的な対策を教えて下さい。

2トン・4トン・増トン・・・走行距離 40万キロ以上
大型         ・・・走行距離 60万キロ以上

上記の基準を設け、EGRバルブの脱着洗浄を行っています。
また、EGRバルブ自体は分解が出来ない部品です。
洗浄して見た目が綺麗でも上手く作動しない場合もあります。
栗山自動車ではコンピューター診断機(G-SCAN)を導入し、
脱着洗浄後の動作確認まで行い、安心してご利用いただける体制を整えています。S__2007202

 

 

 

 

 

 

 

 

なるほど!!
しっかりメンテナンスをしていても、距離を走るトラックならではの
トラブルが出てくるんですね。
次回は実際のEGRバルブの脱着洗浄の様子をリポートします。
栗山自動車、「壊れない車輛作り」全力です!

お楽しみに☆

(記事:玉井 編集:三浦)